fc2ブログ

記事一覧

トイレとシャワーのこと

トイレは生活にとって大問題です。キャンプ生活では、きれいなトイレがあるかどうかということが特に問題です。また、長時間のトラック旅行ですから、その間におしっこに行きたくなるのは(時にはうんこも)自然のことです。例えば日本国内の長距離バスでは大体2時間に1回はサービスエリアでトイレ休憩をとっています。オーバーランドツアーとキリマンジャロ登山でのトイレ事情それとシャワーについて紹介しましょう。
まずはキャンプ場です。結論からいうとトラックを乗り入れてテントを張ったキャンプ場ではすべてトイレは問題ありませんでした。男女別にトイレが分かれており、ちゃんと便座がついている洋式便器で、水洗です。トイレットペーパーも全部ついています。ただ、ところどころ鍵がついていなかったり、壊れて閉まらないところはありました。男性用の小便器については半分くらいはついていましたが、あとは大小共用です。キャンプ場以外の公衆トイレは、マラウィまでは洋式便器でしたが、タンザニアに入ってからは座って用をたして、水でお尻を洗うというアラブ式が増えてきます。

 キャンプ場ではシャワーとトイレは同じ建物にあることが多いです。その場合、手前にトイレが3つほど並び、奥にシャワーブースが3つか4つ並んでいるといます。シャワーブースは、結構広く1.5mから2m四方くらいはあり、上にシャワーヘッド、横にフックか棚がいくつかついていてタオルや着替えを置くようになっています。着替えをする場所は特になく、シャワー室の前に置いてあるベンチで着替えをするのが普通です。入ると時々すっぽんぽんの人が体を拭いていたりします。女性用の事情は分かりません。シャワーで日本と違うのは、シャワーヘッドが固定されていて動かせないことです。シャワーヘッドは壁に斜めに固定されている場合と、天井に下向きに固定されている場合があります。日本ではシャワーヘッドを動かして体を洗いますが、こちらでは水の流れるところに体の洗いたい部分を持っていくか、タオルに水と石鹸をつけて体をこするしかありません。その場合石鹸を洗い流すのはなかなか大変です。また多くの場合、シャワーの水勢はあまり強くありません。時にはポタポタといった方がいいこともあります。
シャワーの温度は、ホットシャワーといえるのは2か所ほどしかありませんでした。ウォームシャワーでも電気や太陽熱で温めているのですが、タンクの容量もあるのか、なかなか温かくなりません(体温より少し温かいくらいですが)。面倒なので冷たい内に体を洗ってしまうことも多かったです。
今回、オカバンゴで1回、チョベで2回、セレンゲティで1回ブッシュキャンプをしました。セレンゲティはブッシュキャンプとは言っても、独立したトイレの建物があり、洋式便器が設置されていました。ただ、シャワーはありません。
オカバンゴでは、そこの項でも書きましたが、テント一つ毎にテント張りの後室がついていて、簡易トイレとシャワーが設置されていました。簡易トイレは穴を掘ったポットントイレの上に洋式便座を置いてあります。シャワーは、天井に置いてあるタンクにバケツでお湯か水を入れ、下からひもを引くと穴から水が落ちてくる仕組みです。

チョベでは、テントの裏5mほど離れたところにテント張りの簡易トイレを2か所に設置してありました。シャワーはありません。
トラックでは、大体2―3時間に1回トイレタイムをとります。スーパーで買い物をしたり、ガソリンスタンドで給油などをするときには、そこのトイレを使います。場所にもよりますが、スーパーのトイレはたいていわかりにくいところにあり、警備員に案内してもらいます。ザンビアやタンザニアでは有料のところも多く、日本円にすると20円くらいなのですが、みな小銭の持ち合わせがなく苦労しました。小銭を出すとトイレットペーパーを50cmほど切ってくれるようです。終わりの方ではヘスボンがまとめて払ってくれました。
砂漠や草原を走っている時には、そろそろ止めてくれと頼むとヘスボンが運転席に通じるベルを押して適当なところで止めて、車を降ります。女性は少し遠目で、男性は近間で用を足していました。車を止めるのも最初の内はあまりはっきりとはいわなかったのですが、そのうちにピーストッププリーズというようになり、後半ではブシュブシュという言葉をみんなが使うようになりました。タンザニアのダルエスサラームに入るときにひどい渋滞があり、ずっと市街地が続いているので途中でブシュブシュのために止めることができず、結果的に5時間我慢したことがありました。いや皆大変でした。
サファリの最中は原則として車から降りることはできませんのでところどころにトイレまたはトイレ場所を設けています。動物が入って来ないように周りをフェンスで囲っているところもありました。
キリマンジャロのトイレ事情は、まったく良くありません。キャンプ場では一応トイレがあるのですが、床に四角または五角形の穴が開いているだけで水もありません。しかも200人近くが泊まっていると思うのに、数が全く不足しており、全く清潔でなく、困ったものです。そのため、登山道の途中の木陰や岩陰で用をたす人も多いようで、白い紙があちこちに散らばっているのは見苦しい限りです。新築中のトイレもいくつか見ましたので次第に解決するのだろうとは思いますが、日本でも富士山で同じようなことがあったように山のトイレ問題は大変です。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント